固定観念からの脱却(JAMES COWARD "COWBOY BLUES" )

仕事をする中でなるべく固定観念というのは捨てるようにしています。

それを習慣とか仕来りって言葉に変換すると良いことのように思えるけど、絶対的に意味のあることでない限りは、本当にこれでいいの?って考えるのを止めているだけで、そこに改善とか成長ってのは無くなってしまうと思う。

 

アパレル業界では当たり前となっている習慣や仕来りで、他業界から見たらなんで?って部分は結構多いと思う。

 

もちろん、いろいろと変わってきている部分もあるけど、やはり大多数の人間がその習慣に囚われている気がする。

例えば春夏、秋冬と分けられたシーズンもその一つ。トレンドの変化が激しい業界だし、常に新しい物を求められる世界だからしょうがない部分もあるけど、ほかの業界でこんなに移り変わりの激しい業界ってあるのだろうか。

その結果として半年たったらセールして、また新しい商品を出してまた半年たったらセールする。

売れ残った商品はいったいどこに行くのか。それを作るために多くの人が動き、資源が使われている。

洋服って半年たったら腐って着れなくなるのか。もちろんそんなことはない。

でもファッションという言葉自体が=流行という意味なのだから鮮度も重要なのは理解しているし、自分もその業界の流れで仕事をしている。

 

これは僕の推測なのだけど、きっとこの相反する考え方の狭間で葛藤しているアパレル業界の方もいるんじゃないかなと思う。けどほとんどの方はそれに疑問をもっていないのではないかと思う。なぜならそれが習慣であり当然だと思っているからだ。

 

こんなこと言っている僕も疑問には思いつつも、それを打破することはできないでいるし、流行の中で生きているからそれを100%悪いとは思っていない。

けど、考える事をやめたくはないし、疑問を持ち続けた中でこそ新しい事が生まれてくると思うので、いつかそれを形にしたいなと本当に思っています。

 

そして本日紹介するJAMES COWARDというブランドは、その新しい形というか価値観を実際に行動として実行しているブランドだ。
だから共感できるし本当に素晴らしいと思っている

そんな彼らの最新の商品が本日よりMAIDENS SHOPにて販売をスタートいたしました。

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以前にも何度かご紹介していますJAMES COWARD。

過去にフイナムさんでも記事にしていただいているのでご存知の方もいるかと。

www.houyhnhnm.jp

改めてこのブランドを説明させていただきます。

 

JosephとDanielによって立ち上げられたカナダ、バンクーバーを拠点とするブランド。
彼らは、ファッションの枠組みからではなく、映画、文学、建築、写真、彫刻、音楽からインスピレーションを得ており、現代のトレンドや洋服の意味を意識的に否定し、本質的、普遍的な洋服造りへのアプローチの再解釈を追求しています。
春夏・秋冬でコレクションを発表していく従来のファッション業界のシステムではなく、各ショップとリレーションシップを取りながら、その店にあった商品を自ら提案し作成していくというスタイルでブランドを展開しています。

 

まぁ最初に書いたことを地で行っているブランドである。

今回もコレクションをオーダーするにあたって彼らからこんな言葉を言われた。

 

このコレクションは19年春夏コレクションと表記しないでほしい、たまたまこのタイミングだっただけで、そういう業界の仕組みの中で発表したコレクションじゃないんだ。

あえていうなら「早春」かな。

小津安二郎の映画「早春」は時に僕らに季節の変わり目の感覚を引き起こさせてくれるからね。

 

ニュアンスしかわからないけど、なんとなく言わんとしていることはわかる。彼らは常に哲学的だからたまに僕の頭では理解できないこともある。

 

彼らはシーズンには囚われる事なく、必要な分を必要なだけ自分達の気持ちが整ったタイミングで発表する。

取り扱いは世界で3店舗、日本は当店のみ。ということは作る数はとても少ない。ということは生産コストも量産するよりも大分高くなってしまう。

価格だけを考えたら、もっとたくさん作れば良いし、もっとたくさんのお店に売ればいいと思うのだが、彼らはそれをしない。

自分達の目が届く範囲で物を作る事、長く着れる最高の仕立てをする事、まさに高級なスーツを作るテーラーのような考え方で物を作っているので、そこにシーズンという概念はないし、量産もしない。この考え方に共感してくれる人だけに必要な数を提供する事が彼らの目的なのだ。

 

今回のコレクションは英国の老舗ファブリックメーカーであるブリスベンモスの生地を使用した4型です。

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新型のセットアップはジップアップのワークジャケットと、膝で切り替えになった細身のトラウザー。

シンプルなデザインではありますが、細かいディテールはまさに美しいスーツのような繊細な仕上がり。

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そして定番スタイルのカバーオールジャケットと1タック入ったテーパードパンツもリリース。

前回はリネンでしたが、今回はオールシーズン着用できるコットンドリル素材です。

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こんな感じで合わせてもOK。

価格などは下記の当店のブログでご確認ください。

shop.maiden.jp

 

このブランドは単純な物の良さだけでなく、彼らの価値観を理解して共感していただける方に着て欲しい。そんな数少ないブランドです。

是非店頭でご覧ください。

 

平沢

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